睡眠導入剤と睡眠薬は違う?作用の違いを解説します

睡眠導入剤と呼ばない睡眠薬があるのを知っていますか?

効き始めるまでがゆっくりだったり作用時間が長めだったりする睡眠薬は、睡眠導入剤とは言いません

睡眠薬は、どのくらいの時間睡眠を維持できるかによって分類。
作用時間の長い薬が強力な睡眠薬というわけではありませんが、薬剤を選ぶうえでは重要な判断材料となります。

睡眠導入剤以外の睡眠薬ってなに?

睡眠薬と睡眠導入剤の違い

睡眠薬の作用時間は半減期の長さで判断します。
半減期(はんげんき)とは、体内に取り込んだ成分の血中濃度が最大値から半分に低下するまでにかかる時間のこと。

半減期=効果が続く時間として捉えられていますが、薬剤が体内からすっかり抜けきってしまうまでには半減期×4以上の時間がかかります。

分類 半減期の長さ
超短時間型
(睡眠導入剤)
2~4時間
短時間型 6~10時間
中時間型 12~24時間
長時間型 24時間以上

超短時間型の睡眠薬は睡眠導入剤ということがありますが、短時間~長時間型について特別な名称はありません。

短時間型以上の睡眠薬は、半減期が長い=長時間の睡眠をキープできることが最大のメリット。
その反面、起きたあとも眠気を引きずったりだるさや頭痛に悩まされたりといった影響が現れやすいので注意が必要です。

睡眠時間をキープしたいなら短時間~中時間作用型

人間は睡眠中に、深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を繰り返しています。

「グッスリ眠れた」という充足感を得るためには、深い眠りの時間を確保することが大切。
深い睡眠を長く保つためには、短時間型以上の睡眠薬を選びましょう。

短時間~中時間型の睡眠薬
デパス
レンドルミン
サイレース など

通販で買える睡眠薬と買えない睡眠薬

睡眠導入剤の多くは一般薬という分類なので、個人輸入代行サイトを通して通販することができます。
しかし作用時間が長い睡眠薬は向精神薬に区分されているものが多く、たとえ個人輸入であっても通販で買うことはできません。(厚生労働省|輸入が規制されている薬物等

2016年まで通販可能だったデパスも、現在は規制対象。
ほかにサイレースやロヒプノールといった作用時間が長めの睡眠薬が欲しい人は、病院を受診して処方してもらってください。

ナチュラルな働きの睡眠薬もある

自然な入眠を求める人に

睡眠導入剤を含む睡眠薬と呼ばれている医薬品は、脳の働きを穏やかにして眠りやすいコンディションへと導く働きがあります。

なかば強制的に眠気を起こすため、「眠れるのはいいけど、効き方が不自然でちょっとしんどい」と感じる人もいるはず。

そこでおススメなのが、もっとマイルドでゆっくり効くタイプの睡眠薬。
身体が本来持っている眠る力を助けるので身体への負担が少なく、より自然な眠りを得られるようになります

メラトニン受容体作動薬

メラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれていて、体内時計をコントロールしてくれる存在です。

明るい時間に活動して、日没とともに休息モードに切り替わるというサイクルを維持するのに欠かせませんが、加齢やライフスタイルの乱れによって分泌量はどんどん減少・・。
体内でのリズムが安定せず、不眠を招いてしまうのです。

メラトニン受容体作動薬は足りないメラトニンを補うのではなく、メラトニンの活性化を助けるのが役割。
体内時計のリズムを正常化することで、安定して質の高い睡眠がとれるよう促します。

オレキシン受容体拮抗薬

オレキシンは神経ペプチドのひとつで、オレキシン受容体と結びついて脳の覚醒状態を維持する作用をもっています。

オレキシン受容体拮抗薬は、オレキシンと受容体の結合を阻害。
脳が睡眠モードを保てなくなって睡眠モードに切り替わるので、ナチュラルな入眠作用が働きます。